SKANDI FOOD & DESIGN

ここ数年のグルメブームは私の住むスカンジナヴィアでも盛り上がっています。スカンジナヴィアの食文化を北欧デザインと伴に紹介します。

Fårikål(羊肉とキャベツのシチュー)

ノルウェーでは9月の最終の木曜日は「Fårikål(Får-i-kål、羊肉 in キャベツという意味)」の日です。今年は9月29日でした。少し遅くなりましたが、日本人の私(!)がFårikålを作って家族を夕食に招きました
(フォーリコールと読みます。Åまたはåは、それぞれAA,aaでオを長く発音します、少しノルウェー語レッスン、笑)

作り方はと〜っても簡単。なんせ材料がこれだけです(分量は別記を参考にして下さい!)
Fårikål 1
羊肉(ここではラム。もう少し強い肉の味がお好みならマトンで。足の部分など骨付きで。)、キャベツ、塩、黒コショウ(粒のまま)、小麦粉、付け合わせのジャガイモ。
材料がこれだけの煮込み料理なので写真写りが心配ですが、なんせ1970年代には人気ラジオ番組(Nitimen)で「国民の料理(Norges nasjonalrett)」に選ばれ、今でもとても人気のある家庭料理なのでご紹介します!日本の「肉じゃが」に匹敵するのではないでしょうか、笑。

Fårikål 2
まず、羊肉とキャベツを適当な大きさに切り、お鍋に羊肉→キャベツ→羊肉→キャベツと重ねていきます。分量の塩と粒コショウも羊肉とキャベツの間にふりかけます。最後まで重ねたら熱湯を入れ、弱火で約2時間煮込みます。

Fårikål 3
これで1時間半くらい煮込んだところです。キャベツに火が通って透き通り、羊肉も骨からはずれるようになればOK。小麦粉を水で溶いたものをとろみをつけるために加え、またしばらく煮ます。味見をし、足りなければ塩コショウを足してください。ジャガイモも皮をむいて湯がいておきましょう。

Fårikål 4
出来上がりはこんな感じ。義母は1〜2日置いたものは味がしみてさらに美味しくなると教えてくれました(やっぱり肉じゃがと似てる!)。その時はキャベツは食べる日にまた入れても良いとの事。そうすると叔母がすかさず「あのとろとろ〜になったキャベツが美味しいのよね〜」と・・・なので、お好みでどうぞ!
羊肉の脂が旨味のポイントであるので、かなり脂っぽいお料理です。友人は豚の角煮を作る時のように、一旦冷まして上に浮いた脂分を取り除くそうです。野菜もキャベツだけでなく、セロリや人参を使うと彩りも良くなり、また月桂樹を入れるとポトフのようになります。

Fårikål 5
茹でたジャガイモを添えて、Vær så god(召し上がれ!)


ノルウェーの羊の話
このお料理、もともとマトンを使ってで作るそうですが、オスロを含むØstlandet地方ではラムの方が好まれます。
今まさにこの春産まれたばかりの生後5〜6ケ月の子羊の肉が出回る時期なんです。この羊ちゃん達、産まれるとすぐに新鮮な空気と綺麗な自然の中に放牧されます。日照時間の長〜いノルウェーの夏の間彼らが食べているのは野生の草やハーブ。ブルーベリーなんかも入っています。美味しいはずですよね〜!この羊ちゃん達に私たちも夏休み中何度も遭遇しました。本当に気ままに野山を駆け回っています、笑。こんな環境下で育ったラムは「世界一」だとノルウェーのシェフ達にも好んで使われています。
なんとノルウェー人の1年の平均羊肉消費量は6キロですって!我が家はまだまだ食べきれていません!

材料の分量はこちら
(4〜5人分)
羊肉(ラム又はマトン) 2kg  (一人当たり350〜500g)
キャベツ 2kg (肉と同量)
塩 大さじ1
黒コショウ(粒) 大さじ2分の1
熱湯 750ml
小麦粉 75g (小麦粉を溶く水)

ジャガイモ 適量
  1. 2011/10/05(水) 11:35:47|
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  4. | Comments:4
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Comments

本当にノルウェーの肉じゃがですね。

まさにノルウェーの肉じゃがですね。材料も本当にシンプル。
材料も出来上がりの外見もシンプルだけど、大丈夫です。ステキな器なので、それなりのお料理に格が上がって見えますよ~

渡ノル(?)して早三年。skandimatさんも、ノルウェーのおふくろの味をつくるまでになったんですねえ。しかも現地のご家族にノルウェー料理をふるまって!何か感慨深いものがあります(笑)。

そうそう、前回のグリンピースのお料理ですが、書き忘れていましたがスープです。
  1. URL |
  2. 2011/10/06(木) 17:12:55 |
  3. K #-
  4. [ Edit ]

Re: 本当にノルウェーの肉じゃがですね。

Kさん、

グリンピースのスープですか〜。ますます不思議です。
でもノルウェーにはお豆のスープが確かにあるので、グリンピースでアレンジされたのかもしれません。
主人が子供の頃、お豆のスープのあとにパンケーキが出されるのが定番の夕食の1つだったらしいです。
食文化の違い、面白いですね〜。
  1. URL |
  2. 2011/10/07(金) 10:12:10 |
  3. skandimat #-
  4. [ Edit ]

くたくたキャベツ

skandimatさんの叔母さまに私も同感、私もくたくたになるまで煮込んだトローとしたキャベツ大好きです!お箸でちぎれるくらい煮込んだキャベツのひき肉詰め、くたくたに炒めたキャベツのパイなど、簡単だけどなんでキャベツってこんなに美味しいの!と感激してしまう。

それほど美味しいノルウェーのラム、海外には輸出されていないのでしょうか?少なくともロンドンでは見たことありません。イギリス人もラム好きで、統計はわかりませんが、年間ラム消費量は相当なはず。UK産のラムの他ニュージーランド産のラムをM&S等でよく見かけます。ノルウェー産のラム食べてみたいです。(住めば都、なのですね。私がロンドンに来たときはラムの臭いさえ耐えられなかったのに、今では大のラム好きですv-221
  1. URL |
  2. 2011/10/07(金) 14:44:45 |
  3. londonKen #-
  4. [ Edit ]

Re: くたくたキャベツ

londonKenさん、

とても興味深い点ですが、イギリスでも素晴らしいラムが手に入ると思います。
イギリスはチャールズ皇太子を筆頭に、 有機栽培など本当に頑張っていらっしゃる農家が多いと思います。

一度そちらのラムとノルウェーのラム、食べ比べをしてみたいですね!
  1. URL |
  2. 2011/10/08(土) 13:32:45 |
  3. skandimat #-
  4. [ Edit ]

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Author:skandimat
ロンドンを経て、2008年よりノルウェー、オスロ在住。語学力を活かし、大好きな食に関する最新情報を現地からダイレクトにお届けするのが目標。ノルウェー人の主人との間に一男。

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